
お知らせ
「ウェルカムカード」に込めた思い
3東緩和ケア病棟では、がんによる身体的苦痛(痛みや呼吸困難など)を和らげるだけでなく、精神的苦痛(不安や孤独感)やスピリチュアルペイン(喪失感や存在意義への揺らぎ)にも目を向けたケアを行っています。また、患者さんを支えるご家族に対しても、安心して思いを語れる環境づくりを大切にしています。
その取り組みの一つとして、入院時に「ウェルカムカード」をお渡ししています。緩和ケア病棟へ入院される際、「緩和ケア」という言葉に緊張や不安を抱かれる患者さんは少なくありません。初めての環境やスタッフの中で過ごすことは、大きな心理的負担となることがあります。
そこで私たちは、少しでも安心していただけるよう、季節の写真を添えたカードを作成しました。ひな祭りや七夕、紫陽花、スイカなど、四季を感じられる写真を取り入れ、入院生活の中でも季節の移ろいを感じていただけるよう工夫しています。「きれいですね」「懐かしいですね」といった会話のきっかけとなり、自然なコミュニケーションにつながっています。
ウェルカムと言う言葉に違和感を感じるかもしれませんが、「病気を歓迎する」という意味ではありません。ここで過ごす時間がどのようなものであっても、「あなたという存在を大切にお迎えします」という思いがあります。
ウェルカムカードは小さな取り組みですが、患者さんやご家族が安心して過ごせる環境づくりの一助となることを目指しています。